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戦争での体験をお話いただける方を、心よりお待ちしております。
〜今では考えられないようなことが、昔は起きていたと思う。〜
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語り部:Caridad Flores
お会いした日:2003年8月19日
年齢:73歳(1931年生まれ)
現住所:パンガシナン州スワル
バランガイバキワン
戦争当時の住所:
パンガシナン州アンダ
仕事・・・今は主婦。戦時中は農家。
家族構成・・・子ども9人、孫が50人。
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彼女は当時14歳で、小学校に通っていた。住んでいたのはパンガシナン州アンダで、
ココナッツを原料にしたマット作りをする、母の手伝いをして生活していた。
彼女の記憶の中には、悪い日本人と、善い日本人の両方が残っている。
悪い日本人
食べ物を奪っていった。与えないと水を大量に飲ませて、腹を踏みつける。
そうすると、耳や鼻、口から水がでる。実際、彼女の伯父もこの体験をした。
また、父の体験。登り方のわからないココナッツの木に登らされ、
実を採ってくるよう命令された。そのために、胸に大きな傷を作ってしまった。
叔母の話当時12歳。当時容貌の善い女性は、日本兵にレイプされる畏れがあり、
彼女は美しかったため、日本兵に見つからないよう隠れていた。
また彼女は、両親と叔母と共に、家の近くの穴に隠れて、二週間その穴にいたり隠れていたり、
炊事時の煙が居場所を知らせてしまうので丸一日何も食べない日もあった。
日本兵を見てお辞儀をしなかったら、銃剣でさされたり、殴られたり蹴られたりした。
子どもを投げて、落ちてきたところを銃剣で突き刺す計画があったが、
前日にアメリカ軍が上陸してきたためにその計画はうち砕かれたため、彼女はホッとした。
熟れていないマンゴーや茄子を庭からむしり取りむさぼる姿や、
必死に家畜を奪い取っていった日本兵の姿を見て、
彼女は日本兵も飢えているのだなと思った(その話をする時の彼女の顔は、少し緊張が解けたように伺えた)。
善い日本人
お辞儀をしたときに笑顔で返してくれた。食料を挙げたときにサンキューと言葉が返ってきた。
フィリピンから日本軍が撤退するとき、謝罪の念を示していった日本兵も、ごく少数だがいたそうだ。
日本兵に対しては、悪い印象の方が多いが、彼女は、米軍兵に対しては善い印象を持っている。
それは、彼らが日本兵を追い出してくれ、また食料を供給してくれたため、
戦時中常に死を覚悟していたが彼女、彼らのおかげで今も生きている事があったためであり、
とても感謝している(そして彼女は涙した)。
質問
Q 学校生活はどういうものだったか?
A 12歳で小学校に入学するが、2年後の14歳の時に戦争が始まり、
学校が閉鎖され、その間は家で母親に教えてもらっていた。
学校が再開してからも、日本兵に対する恐怖心がトラウマとなり、学校に通うのをやめてしまった。
Q 今の日本人について思うことは?
A 当時の日本人と今の日本人は違っていて、昔と今では考え方が変わっていると信じている。
過去の過ちから学んでいるであろう。これからお互いを知り合って、
仲を深めることができるのではないか。
若い日本人が来て、CFFのような施設を作ったり、当時の話を聞いたりする姿勢は
善いことで、嬉しく思う。
今では考えられないようなことが、昔は起きていたと思う。
Q 戦後どうやって生活を立て直したか?
A 農業をしたり魚を捕ったりと、元の生活にすぐに戻った。
Q 日本兵に食料を奪われ自分たちは何を食べて生き延びたのか?
A 土の中に隠していた食料を食べた。
日本兵に渡すための食糧と、自分たちが食べる食糧を初めから分けていた。
@あなたにとって平和とは何ですか?
Caridad……お互いが良い関係を築くこと
さを……戦争がないことが平和だとは思わない。
人々が互いに思いやりを持ち、憎しみ合うことなく、笑っていられるような存在。
しん……平和は妥協すること譲り合うことである。個人の利益を認め合うことと、協調性を考え、
妥協できるところを妥協していくことだ。
ゆうすけ……自由と秩序があり、その中に良識ある人々がいる世界。
りゅう……自由があること。
ゆみ……互いに相手の善し悪しを理解し、尊重しあう世界。Disney LandのIt's a small worldが理想
のんちゃん……世界中の全ての大人も子どもも、男も女も動物も、
それぞれの自由が壊されたり、脅かされたりしないこと。
みほ……ありがとう、ごめんなさいを伝えることができ、受け止めることができる、人と人との関係があること。
ありさ……笑顔がたくさんあり、それが長く続き、心から笑えていること。
A次の世代にあなたが一番伝えたいことは何ですか?
Caridad……戦争が二度と起こらないことを願っている。なぜなら戦争はとても悲惨で、多くの罪のない人を傷つけ、そして戦争の勝利者はいないのだから。(nobody win in the war)
さを……過去を事実として受け止めて、何かを感じ、考え、行動に移そう。今自分にできることをやろう。
しん……自分が何をしてきたかだけが自分を作るのではない。自分とは直接関係ないような歴史も、
自分と関係しているという意識を持ち続けて欲しい。
ゆうすけ……戦争は憎しみしか生まず、憎しみは憎しみしか生まない。戦争はないことが一番です。
りゅう……戦争の愚かさ、命の大切さ、歴史を認識することの大切さ。
ゆみ……自分たちの過去、歴史を、さまざまな視点から学び、その上でそれぞれが手を取り合い、
助け合っていかなくてはいけない。
のんちゃん……世界中の人は家族や友達と同じ。国や思想の違いで争ってはいけないし、
一人一人の違った個性を認めて、受け入れなければならない。
みほ……お互いに理解し尊敬することは、簡単ではないけれど、それが平和につながると思うので、やめないでほしい。
ありさ……人は一人一人みんな違っていて、同じ人は一人もいない。
国、宗教、人種、価値観だけでなく、育った環境、体験、経験してきたこともみんな違う。
だからこそ、その違いを認めあえたときに、本当の関係が生まれる。

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