平成18年度
彩の国さいたま国際協力基金 助成事業報告

 私たちCFFの「子どもの家」は、さまざまな団体、個人、特に学生から支援を受けていますが、過去二回埼玉県から助成をいただいています。第1回目は、施設内およびコミユニティへの乾季時期の給水のための施設の建設のための助成をいただきました。事業により建設できた設備は、その機能を長年十分に発揮してきています。 しかし、灼熱の太陽が照りつける現場に加えて、樹木の根っこがコンクリートの壁を突き破りタンク内に進出、保水能力が低下するなど補修作業を急がなければならない時期となりました。
 今回、2度目として、平成18年度彩の国さいたま国際協力基金助成をいただき、事業を行うことができました。今回は、給水タンクの保水能力が低下したことに加え、下水処理施設(嫌気式水洗トイレ、嫌気式下水処理施設)の処理機能が低下したため、修理と再建するための事業を行いました。
 資金は、同助成から50万円、残りは以前に常田氏からいただいた寄付の一部で賄うことが出来ました。建設事業の結果、下水処理施設はすっかり新しくなり、そしてまた、給水タンク施設を配置したことにより、2月から本格化する乾季時期には、周辺コミュニティにも給水することが出来ました。
 しかしまだまだ問題が解決したわけではありませんでした。水をくみ上げる電動ポンプに問題が生じたことです。配電される電力のボルトが安定せず、ポンプが回らないことが、しばしば起こりました。急遽ジェネレーターを購入し、急場をしのいだものの、オイルの急騰で経済的な負担が重く問題が生じています。早速電力会社と市役所を何度も訪ねて、村と施設をカバーする容量のトランスフォーマーの設置をお願いし、幸運にも、現在はすべての問題が解決しています。二度にわたってご支援いただいた埼玉県のご支援に、コミュニティの人々や「子どもの家」の子どもたちの受益者に代わって心からお礼を申し上げます。
(1)汚水処理層の内部

(2)1のタンクにふたをしたところ

(3)核施設の汚水を集積する層

(4)砂利やウ名を入れる最終処理層未完成
各施設の処理層の排水は、上記の大型処理層(4mx6m)にパイプで導かれ、処理に時間をかける。この大型処理の層の排水は、さらに最終処理層〔4mx2m〕にパイプで導かれ、砂利や砂を通り抜けた排水だけが、樹木の散水に利用される。


1.実施内容
(1)「子どもの家」への訪問者増加および入所者増強計画にともない、上水の不足および、下水処理能力の不足が緊急課題であった。事業推進の手始めに、上水から下水まで一貫して、高低を利用した水圧確保のため、急斜面に位置する敷地の高低の測量から始めた。その結果、下水関係から上水関係へと工事を進めてきた。
(2)下水処理施設各棟に常設してある独立嫌気式水洗トイレおよび汚水処理を廃棄し、新たに各棟に嫌気式水洗トイレおよび汚水処理(3箇所 2m x 4m x 2m)を作成し、オバーフローする汚水をさらに敷地内の一番低いところに新規増設した嫌気式汚水処理槽〔1槽 4m x 6m x 2m〕に、すべての嫌気汚水処理槽から配管誘導(全長 約100m 強)、さらに最終処理槽〔砂などのスクリーン〕〔1槽 2m x 4m x 1.5m〕を通し、さらにオバーフローする汚水を、敷地内に散水するという循環型嫌気式汚水処理施設を完備した。


(3)下水処理施設が出来たところで、上水施設にとりかかる。
  上水施設は、もともと彩の国さいたま国際協力基金助成金助成対象事業として2000年に設置した事業で、特に乾季中には、周辺のコミュニティなどに上質な給水施設として活躍してきたが、貯水タンク内に木々の根っこが、コンクリートの隙間から進入し、漏水を引き起こし貯水能力が激減してきていた。今回はその難点を克服するため、地下貯水タンクを改め、屋外にステンレス製を設置、敷地内全域に排水可能な高地を選んで屋外タンク〔ステンレス製〕を設置、また水の重量に耐えられる土台を作成、設置配管(約150m)を済ませた。古いタンクは修理して予備タンクとして残した。

2.その効果
(1)下水処理施設は、コミュニティに大きな影響を与えかねない、重要な課題に進展しつつあったため、その効果は大きい。今後は清潔な排水が期待できる。
(2)乾季を迎えた2月、3月、4月には、早速コミュニティなどに給水が開始され、コミュニティの方々からも感謝されている。

 

(5)設置した上水タンク

(6)給水がより安定した。

(8)この後、整地し駐車場に。

(9)周辺環境への影響が軽減。


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